地域のお金の使い道を自分たちで決める「参加型予算」とは?

こんにちは、新人のHです。
今回は「参加型予算」について紹介したいと思います。
憲法83条
国の財政を処理する権限は、国会の議決に基いて、これを行使しなければならない
これは、「財政民主主義」と呼ばれる重要な原則です。
つまり、国民から集めた税金の使い道は、国民の代表である国会が決めるという意味であり、私たちが主権者としてその使途をコントロールしているはずという民主主義の基本が前提にあります。
しかし現代の予算決定は、議員に全て任せることが主流になっているのが現状です。
そこで憲法83条が目指した「国民が財政を決める」という理想に近づけるため、注目されているのが、「参加型予算」です。
「参加型予算」とは、自治体の予算の一部について、使い道のアイデアを住民から直接募集し、住民同士で話し合い、最後は投票によって実地する事業を決定するシステムです。
1989年にブラジルのポルトアレグレ市で始まって以来、ヨーロッパやアメリカ、韓国と広がり、日本でも導入する自治体が増えています。
日本で取り組んでいる自治体の一部をご紹介します。
◆ 三重県名張市
「住民自らが考え、行う主体的なまちづくり」を目指し、2003年に創設されました。おおむね小学校区を単位とした地域組織が自分たちで予算案を作成し、市長へ提案。認められれば交付金が支給されます。実際の使途は、夏祭りや運動会といった住民交流から、ゴミステーションの整備、自主防災訓練など、日々の暮らしに密着した活動に役立てられています。
◆ 東京都杉並区
区民の意見を直接、行政活動に反映させ、行政を身近に感じてもらうため、2023年度からスタートしました。区が募集するテーマに沿って区民がアイデアを提案し、投票によって次年度の予算案に反映する事業を決定します。これまでに「公園へのミストシャワー設置」や「パパママウェルネス休憩所の設置」などが実際に採用されました。
現在では、こうした取り組みが市区町村だけではなく、都道府県規模にも広がり始めています。
ぜひ、お住まいの地域でも参加型予算を採用しているか、調べてみてください
参考
・内閣府「第1章 高齢化の状況(第3節 トピックス2)」(最終閲覧日2026年6月18日)
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2019/html/zenbun/s1_3_topics2.html
・杉並区「皆さんとつくる予算(区民参加型予算事業)」(最終閲覧日2026年6月18日)
https://www.city.suginami.tokyo.jp/s001/1432.html
