省エネ住宅はローン控除が大きくなるって本当ですか?
令和4年以降、省エネな住宅ほどローン控除の限度額が大きくなります。
令和4年度の税制改正で大注目されていた「住宅ローン控除」の改正。
住宅ローンが1%未満当たり前の時代に「1%」の住宅ローン控除を認めていたことで、金利の支払い以上に税金が還ってくる「益税」が生じることが、かねてから問題視されており、令和4年度以降、税額控除を「0.7%」に引き下げ、益税の幅が縮小されました。
それと同時に、控除の上限となるローン残高の上限について“省エネ度合”に応じて優遇される改定もなされました。
令和4年度と5年度居住における借入限度額・控除額・控除期間は以下の通りです。
令和4年度・5年度居住の場合
住宅の種類 | 借入限度額 | 控除率 | 控除期間 |
---|---|---|---|
下記以外の一般住宅 | 3,000万円 | 0.7% | 13年 |
省エネ基準適合住宅(※1) | 4,000万円 | ||
ZEH水準省エネ住宅(※2) | 4,500万円 | ||
認定住宅(※3) | 5,000万円 |
※1…高断熱外皮(壁や窓)でLEDなどの省エネ設備を使用することで、エネルギー使用量を減少させた省エネ住宅。
※2…ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、太陽光発電によりエネルギーを創造し、エネルギーを自給自足できるような省エネ住宅。
※3…認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいい、省エネだけではなく、耐震性やバリアフリーなど数多くの基準を満たす住宅。
税額控除が0.7%に引き下げられたとは言え、借入から13年間は税額控除という形で利息相当の税金が還ってくるため、新築を検討されている方にとっては非常にありがたい税制と言えますね。