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有名脱税事件にみる税務調査の実態②

2020.10.14

「段ボールに58億円・28億円の脱税事件」

 

平成20年に大阪府生野区で起きた史上最大額の脱税事件、いまだに覚えておられる方も多いのではないでしょうか。

どこにでもあるような民家のガレージから58億円が入った段ボールが大量にみつかり、世間を驚かせました。

 

その一部はガレージの湿気で腐っていたというのですが「腐るほどお金がある」という冗談は本当だったのですね。

 

この事件では、会社経営者であった父が病気になってから数年間、現金をこまめ(?)に引き出していたという事ですが、税務署は職権で被相続人はもちろん、家族名義の預金口座の履歴を確認できます。

 

預金を現金化して相続税を脱税するのは「お釈迦様の掌の上で孫悟空がいたずらするようなもの」58億円も引き出しておいてバレないと思っていたとするとその神経も史上最大級なのかもしれません。

 

「鳩山首相・毎月1500万円もの贈与を無申告」

 

平成21年に世間を騒がせた現役首相の脱税事件、毎月1500万円もの資金を母親から受け取っていたにもかかわらず「知らなかった」という一言が国民の心に火をつけたのではないでしょうか。

 

既に記載した通り「知らなかった」となれば「贈与」には該当しませんので、母親からの資金提供は「貸付金」となり贈与税は課せられません。

ただ、借用書もなく、返済の形跡もなかったため、後日、首相本人が「贈与」を認め贈与税を納税しました。

 

ただ、この事件、贈与があった7年間のうち2年間は時効により贈与課税できず、贈与税が還付されています。

それなら「貸付金」として相続の際「相続税」を課税した方が国税的には良かったのかもしれません。

鳩山家の場合、贈与でも相続でも最高税率なのですから。

 

ところで脱税のニュースが毎月世間を騒がせますが、あのばつの悪そうな納税者の映像には課税庁のアナウンス効果もあります。

 

「悪いことしたらこうなるぞ」という見せしめが少なからず納税意識に貢献しているのは間違いのない事実でしょう。

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