令和4年度の税制改正にてZEH（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）⽔準省エネ住宅に住宅ローン控除を適用すると、税額控除を受けられる期間が13年間に増えることとなりましたが、その他にもZEH⽔準省エネ住宅に関する改正がありました。それが【認定住宅新築等特別税額控除】です。

これまでは認定住宅のみが対象となっていましたが、令和4年からはZEH水準省エネ住宅も対象となります。

税額控除を受けるための主な要件は以下の通りです。

• 認定住宅またはＺEH水準省エネ住宅で新築、または建築後使用されたことのないものを取得
• この税額控除を受ける年分の合計所得金額が3,000万円以下
• 新築または取得の日から6か月以内に居住の用に供している
• 新築または取得をした住宅の床面積が50平方メートル以上であり、床面積の2分の1以上の部分が専ら自己の居住の用に供するものである

要件を満たすと【45,300円×床面積×10％】(最大65万円)の税額控除を受けられます。
ただご注意いただきたいのは、住宅ローン控除との併用ができない点です。

認定住宅新築等特別税額控除は居住年に一度きりしか控除できないため、多くの場合は住宅ローン控除を13年間受ける方が節税になりますが…

• 住宅ローンの金額が少なく住宅ローン控除額が少ない場合
• 所得2,000万円を超え住宅ローン控除が適用できない場合

などは、認定住宅新築等特別税額控除を適用した方が有利になることもあります。

ZEH⽔準省エネ住宅を取得する際はどちらの税制を使うべきかよく比較検討するようにしましょう。