みなさんは税務調査にもシーズンがあるってご存知ですか?実は7月から11月ごろが税務調査のシーズンです。
先日、元税務調査官で現在税理士の方と一緒に食事をしているときに、駐車場の調査の方法について実際どのようにされていたのかをお聞きしました。
まず、駐車場は「雑種地」という地目で登記されていますので、税務署は法務局から「雑種地」の情報を取得し、地図の該当箇所にマーカーを引きます。
次に、マーカーの駐車場に朝・昼・晩と何台の車が駐車されているかをヘリコプターを借りて航空から写真を撮影、実際の駐車台数と納税者(登記情報から把握)の所得税の確定申告書を照らし合わせ、明らかに台数に差がある納税者をピックアップします。
最後に、駐車場の入り口あたりに貼ってある連絡先に新規契約者のふりをして電話をかけ「駐車場を借りたいのですが何台空きがありますか?」「一台いくらで貸していただけますか?」といった質問をし、確定申告書に計上されている「駐車場の貸出台数」や「一台当たりの駐車代金」を直接確認、明らかに差があるようであれば実地調査に移行するとのことでした。
現在はGooglemapなどインターネットが普及しているので、このようなアナログな方法かどうかは定かではありませんが、税務署は警察のように納税者が法定速度(税法)をきちっと守っているか、常に目を光らせていると言えるでしょう。
マイナンバー制度も施行され納税者への監視が厳しくなる中、税務署はどのようなところを中心にみているのか、ドラマよりもドラマチックな生々しい話をシリーズでお伝えできればと思っています。