30年後(2050年11月11日)
こんにちは。松岡会計事務所のFです。
以下
・F→私
・f→30年後に入社してきた新人の後輩
という設定です。
F「そういえば、もうすぐ税理士試験の合格発表だね。」
f「そうなんです。8月に受験して来週には発表されます。合格発表まで3ヶ月も掛かる試験ってなかなかないですよね〜」
F「いやあ、それでも発表の日は早くなったんだよ。僕が受験してた頃は8月の上旬に受験をして、12月の中旬に合格発表だったんだからね。」
f「え〜そんな時代があったんですね。」
F「もう30年も前の時代の話だからね。しかも科目合格者に関しては郵送での結果通知だったんだよ。5科目合格を果たした人はインターネットの官報や国税庁のホームページに公開されてはいたけど。」
f「2020年ってオリンピックが東京で行われる年でしたよね。たしかiPhone 12くらいが発売された年でもあったかな。そんなときに郵送で合格発表って・・・、かなりの時代錯誤ですね(笑)」
F「今では考えられないことだよね。合格発表はウェブでの発表が当たり前になったし。そういえば、受験科目も昔と変わったなあ。」
f「昔は、国税通則法って必須科目じゃなかったんですね。いまじゃ実務やるにしてもかなり大事な税法かと思いますが。」
F「そうだね。納税義務の成立や、税額の確定、納税の方式なんかは税務全般に関わってくることだしね。そういえば、民法や会社法も選択科目として選べるようになってるんだね。」
f「はい、あと住民税や事業税・固定資産税は地方税法として一科目に集約されてます。」
F「消費税法に関しては少しはシンプルになった印象かな。インボイス導入によって免税事業者は実質廃止されて、それから数年後には簡易課税制度も廃止されたしね。」
f「税率も3%や5%、8%、10%や軽減税率とかすごい複数税率だったんですね。今じゃ20%の単一税率ですし。」
F「申告書もものすごく見辛かったよ。税率の内訳ごとに付表なんかがついててね(笑)」
f「考えただけでも頭が混乱しそうです(笑)」
F「それに国税庁から模範解答も公開されるようになったから採点もしやすいよね。」
f「え、模範解答がない時代があったんですか?どうやって採点してたんですか?」
F「そうだな、20年くらい前から公開されるようになったのかな。僕が受験してた頃は、大手の専門学校が解答速報や予想配点を発表してたけど、それが正解だという確証はなかった。そもそも、出題者側の問題が破綻してるようなものもあったし。」
f「へえーそう考えると僕らは恵まれてるのかなあ。」
F「そうかも知れないね。ただ、税務に正解はない、という意味では、悪くない試験制度だったかも知れないなー。」