第69回税理士試験 官報合格 ~過去11回の受験を振り返って~
こんにちは、松岡会計のFです。
12月13日(金)に令和元年度(第69回)税理士試験の合格発表がありました。
官報合格することができました。
最後の科目は国税徴収法でした。
結果的に、
○簿記論
○財務諸表論
○所得税法
○消費税法
○国税徴収法
の5科目で税理士試験合格です。
合格まで11回の受験を経ました。
簡単に振り返ってみたいと思います。
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■初受験(平成21年)
当時は大学3回生で20歳です。簿記論のみの受験。
簿記1級の勉強経験があるくらいで、記念受験の位置づけでした。
「まあ4〜5年くらいで5科目合格目指して気長にやろう」という気持ちでした。
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■二回目(平成22年)
自分なりにかなり勉強したつもりでしたが簿記・財表ともA判定でした。このときは一週間くらいショックな気持ちを引きずっていました。
簿記論は運の要素が強い+税法の勉強をしたいということで来年は、財表と消費に注力しました。
※このときの消費は記念受験
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■三回目(平成23年)
大学卒業後、アルバイトをしながらの受験でした。
去年より財表の成績が落ちてるのはショックでした。
この頃くらいから「勉強方法を見直さないと・・・」と感じました。
まだ合格科目はありませんが、ボリュームのでかい必須税法(所得税法を選びました)の勉強を始めました。
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■四回目(平成24年)
四回目の受験にして初めて科目合格しました(財表)。めちゃくちゃ嬉しかったです。
また一年間の勉強で所得税法がA判定だったのも励みになりました。
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■五回目(平成25年)
この年の末に税理士事務所業界に就職しました。
この就職を見据えて、かなりのボリュームですが簿記・所得・相続を受験しました。
但し、簿記論はほぼ勉強せずの受験。
手応えが不安だった所得税法に合格することができました。
2年連続で科目合格することができ、「このままトントン拍子で合格か・・・?!」というのは考えがあまちゃん先生でした。
また、手応えと結果のギャップ+受験生のレベルの高さから相続税法の受験は諦めました。
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■六回目(平成26年)
簿記論と消費税を早く片付けたいと思って、両科目を受験しましたがCとB。
過去の受験よりも成績が落ちており、「過去の結果はマグレだな。まだまだ勉強量が足りない。」と思いました。
仕事と勉強の両立に苦労した時期でもあります。早期の合格を目指し、5科目はボリューム少なめの国税徴収法に決めました。
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■七回目(平成27年)
この年、簿記論は避けて消費と国徴を受験しました。
消費税法は手応えがなくA判定は納得でした。国税徴収法は1か月前から消費税法に集中したためB判定でも「意外と高いな」と思いました。
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■八回目(平成28年)
簿記論と消費税法を受験し、ダブル合格しました。
消費税法は自信がありましたが、簿記論は落ちたと思っていたのですごく喜びました。
過去3年間、連続不合格が続いていたので、もしこの年も不合格だと税理士試験そのものを諦めていたかも知れません。
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■九回目(平成29年)
税理士試験官報リーチということで、国税徴収法一科目の受験でした。
手応えがなんとも言えず、合格発表当日はドキドキでしたが結果はAで不合格でした。
税理士試験は甘くないということを改めて実感しました。
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■十回目(平成30年)
国税徴収法の勉強量がある程度達したので、この年は固定資産税にも手を伸ばしました。
しかし、時間の都合で5月から国税徴収法一科目に絞りました。国税徴収法42点という結果で、最初から一科目にしなかったことを少し悔やみました。
この年から不合格の場合には点数が公表されることになりました。
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■十一回目(令和元年)
今回の受験で終わりました。
手応えは過去の試験と比べるとある方でした。
ただやっぱり発表までは落ち着かなかったです。
合格証書は14日の土曜日のお昼に届きました。簡易書留でした。
税理士試験の平均合格年数は8年前後と言われているので、それと比べると時間は掛かりましたが、諦めなければやっぱり報われる試験だなと思いました。
他の勉強本や体験記ブログなどでも語られていますが、税理士試験で一番大事なのはやっぱり「過去問の分析・演習」だと思います。
後半に受験した科目(簿記・消費・国徴)に関しては過去10回分は遡りました。
実際に合格してみると、嬉しさよりもプレッシャーの方が大きく感じました。
なにか特定の分野について長く勉強すること。努力を惜しまない。
そういう人が報われ、適正に評価される世の中がいいですね。