税理士試験直前の気持ちづくり
こんにちは、松岡会計事務所のFです。
令和3年度(第71回)税理士試験まであと5日となりました。
今年初めて受験をする方、例年の合格に続き今年も合格を目指す方、不合格が続いて今年こそはと貪欲に合格を目指す方、いろんな境遇の方がいると思います。
「5日後には試験会場で本番・・・」ということで不安な気持ちもあると思います。
ただ、私が過去に受験してきて一つ確信していることがあります。
それは、「100%合格できる準備はできない」ということです。
たとえば、税法一つとっても、暗記すべき理論は膨大です。
基本的には専門学校の理論テキストを覚えていく作業にはなりますが、これも100%覚えるということはかなりハードルが高く、過去の出題や最近の傾向をみて、覚えていく理論の優先順位は出てきます。
計算の答練も必要ですし、時間も有限です。
「この理論は去年出たし、今年はあまり時間かけるべきでないかな・・・」とか。
ただ、もちろん試験なので2年連続同じ論点が出題されることも十分あり得ます。なので、受験生の頭の中では「もしここが深く問われたら不合格は覚悟の上・・・」という考えがどうしても残ります。
そういう意味でも、100%合格できる準備はできないと私は考えるのです。
他の検定試験だと、ある程度勉強の量が積もれば合格ラインに乗る、という考え方がしっくりきます。
例えばあなたが今(簿記論の勉強を経験していて)、日商簿記検定3級を受験しろと言われたら、おそらく何度受験しても合格する自信があるのではないでしょうか。
それは勉強量と得点との関係が正比例しているからです。
ただし、こと税理士試験はそれがあてはまらないと感じるのです。
出題範囲が広く、専門学校のテキストにも載っていない問題も当たり前に出ます。
重箱の隅をつつく基本通達や、判例を知っていないと解けない問題も出ます。 なので、そこまでを網羅する勉強は物理的に不可能です。
むしろそんな問題はほとんどの受験生が解けないので、解くべきではなく、「解こうとする」ことすらNGです。
基本問題を落とさないことが何よりも大事です。
まァ、何が言いたいかというと「税理士試験は勉強量と得点とがそこまで直結していないので、必要以上に心配する必要はない」ということなんです。
採点はブラックボックスですし、受験後の手応えと結果におおきな差があることもざらです。
もちろん、本試験に挑むために最低限の勉強量・時間は必要です。
(こんな書き方をすると、「私はその『最低限』にすら達してないから・・・」なんて思う人がいるかもしれませんが、そう思うのはやめてください。その判断は合格発表までわからないはずです。)
実際に合格した人からも
「あの出来でよく合格できたな」とか、
「不合格と思ったけど受かってた」という声をよく聞きます。
合格発表まで結果はわかりません。
いままでやってきたこと以上の成果は出せませんが、やってきたことの成果は出すべきです。
ということで、健闘を祈ります。
最後に、8月21日(土)に、TACと大原主催の就職面談会(大阪)に松岡会計事務所も参加します。
<大原>就職面談会in大原(オンライン開催)
試験後のみなさんのご参加をお待ちしております。