大学院修士論文のテーマ
私は税理士資格の取得のため大学院の修士課程に通学しています。
会計学または租税の研究に関する修士論文を作成し学位を取得すると、税理士試験科目免除(税法2科目又は会計学1科目)の申請が行えるのですが、表向きは学問の研究をするための一般的な大学院ということになっています。
そのため、税理士試験の科目免除が目的でも、税法の研究をして「ちゃんとした」修士論文を作成しないといけません。
この「ちゃんとした」修士論文を作成するのがとても大変で、ゼミの先生からいろいろとご指導を受けています。
その内容をざっくりとまとめると、以下のような点に気を付けて論文を作成しないといけないということです。
・論文のテーマは社会情勢の変化によって引き起こされた課税上の問題点であること
・税務制度の解説ではなく課税上の問題点について論ずること
・論文は自分の意見だけで書くのではなく学者の方々の論文から理論を組み立てないといけない
・先行研究(学者がそのテーマについて研究してすでに発表された論文)がないといけない
・通達ではなく税法が中心となっていないといけない(通達は法律ではない)
・以前に誰かが研究しているテーマと全く同じテーマは使えない
論文を作成するには、まず何について書くのかという「テーマ」を決めなければいけません。
「研究」というと、自分の興味があって深く知りたいと思っていることをテーマにして深く調べていくのかと思っていたのですが全然違いました・・・
テーマは必ず課税上の問題点について書かないといけないので、その問題点について論文を調べて自分の意見に結びつけていくようなイメージでした。
結局は当初やろうと思っていた内容とはかなり違ったテーマになるのがほとんどです。
そのテーマも一旦決めても内容を書いていくうちに迷いがでてくるのでなかなか先が見えません・・・
そうはいっても期限は刻々と迫ってくるのでなんとか完成できるようにがんばります。